TEWLとは?意外と知られてない乾燥の指針
お肌の乾燥で本格的に悩んでいる人なら、TEWLという名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
TEWLというのは、Trans Epidermal Water Loss(経皮水分喪失)の略で、一定時間でどのくらいの水分が角質から失われるのか?の数値です。
つまりTEWLは、肌の乾燥のしやすさを示す指標であるといえます。もしTEWLが高いのであれば、たくさんの水分が失われているということですから、乾燥肌だということになります。
TEWLを測るには、特別な機器を使う必要があります。たとえばTewameter®TM300。ドイツの会社の機器ですね。これで角質の水分が何パーセントあるのかを計測することで、TEWLを割り出すことができます。
しかしこういった特殊な機器は高価で、購入すると数百万円します。だからレンタルするほうが現実的でしょう。
Teeameter TM3000レンタルする場合には、1日2~3万円くらいで済みます。
TEWLの正常値
平均的なお肌の場合、TEWLは0.3~0.5(mg/c㎡/時間)くらいです。1時間あたりお肌1c㎡で0.3~0.5mgの水分が失われるということです。
これよりも多くの水分が失われているのであれば、それは乾燥しやすい乾燥肌だということになります。ちなみに正常なお肌の人の場合、全身のTEWLの合計は1日で約1000mlになるんだそうです。
これは気温にも影響してくるため、気温が高ければさらに量は増えます。
TEWLが高かったらどうしたら良い?
TEWLが高いというのは、つまり角質から水分が逃げやすいということです。が、心配する必要はありません。水分ができるだけ逃げていかないようにする術があります。
乾燥肌を気にするあなたは保湿をきちんとしていると思いますが、どんな保湿成分を使っていますか?
もしそれがセラミドじゃなかったり、変に水っぽい化粧品を使っているのであれば、セラミド配合で、濃度がきちんとしていて水っぽくない化粧品を使うことで改善します。
セラミドというのは、セラミド分子で水分子を挟み込んで、逃がさないようにする保湿成分です。このような強力なタイプであるため、肌の水分が逃げていくのを防ぐことができます。
これにより乾燥からお肌を守り、TEWLの値を下げることができます。
しかし、それだけではありません。
長期的にセラミドなどを使って肌を守り続けることで、身体は時間をかけて丁寧に角質を作り出すことができます。
すると、お肌にもともと備わっている「角質細胞間脂質」という保湿機能を持つ脂質を、肌が正常に作り出すことができるのです。
すると、肌は天然の保湿化粧品を取り戻すことができるので、化粧品を使っていない状態でも、肌がTEWLで正常な値を出せるように回復するのです。(もちろん、正常値になってからもきちんと保湿するのが望ましいですが。)
セラミドという保湿成分は原価からして高価であるため、十分な濃度のものは、市販ではなかなか手に入りません。(薬局やコンビニでは一度も見たことがないです。)
でも濃度が不十分じゃ使う意味がありませんし、満足のいくものを選びたいですよね。
もし十分な濃度のものを自分で探すのが面倒だという場合は、こちらの記事を参考にしてください。
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