知っておこう!毛穴の5つの基本知識
「毛穴がどんな仕組みか?」なんて考えたことがない人がほとんどだと思います。
でも、ちょっと想像してみてください。髪の毛は毛穴から生えていますし、ニキビが毛穴で生まれているんです。そう考えると、「毛穴って何者なんだ??」って気になってきませんか?
今回は気になってくれたあなたのために、毛穴の仕組みや、毛が生えるプロセスなどについて基本的な知識をご紹介したいと思います。
具体的に言うと、
「実は、毛穴はお肌の外側にあるんです。」などの内容です。
基本を知っておくことで、薬の良し悪しなどについて分かるようになります。例えばニキビを治す薬を選ぶときに、それが効くのか効かないのかがある程度判断できるようになります。
そういうメリットもありますし、興味本位でも面白いと思うので、ぜひ一度読んでみてください。
Contents
「毛穴はお肌の外側」ってどういうこと?
毛穴といと、皮膚に穴が開いていると思っている人が多いのですが、本当は肌がくぼんでいるだけなのです。例えば、ニキビ痕って穴が開いているというよりは、くぼみができているような感じですよね。あれと同じ状態なわけです。
そして毛穴の外だからこそ、雑菌がたくさんいてこれらがお肌のトラブルを引き起こすのです。
だったら除去すれば良いと思いがちですが、それは無理です。毛穴の奥の方には皮脂と菌しかないような場所があるのですが、ここは空気すらも入れないような細長い場所です。ですから除去しようにも難しいのです。
[illust_bubble subhead=”菌が悪いとは限らない!” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”check-w3-l”]菌というと悪いイメージがあるでしょうが、すべての菌が悪いとは限りません。良い菌もあるのです。たとえばニキビの原因になっているアクネ菌は、肌の菌のバランスを整えてくれる常駐菌なので、人間にとって必要なものです。安易に除去することができません。[/illust_bubble] [deco_bg image=”paper3″ width=”400″]豆知識:まつげなどを除くほぼすべての毛は、斜めに生えている。[/deco_bg]男性ホルモンが毛穴の大きさに関係している
毛穴が目立って悩んでいる人なら、
「男性ホルモンのせい」と聞いて残念に思った人も多いはず。
私も同じ悩みを抱えていて、自分でも色々調査してみました。ですが残念ながら、男性ホルモンは関係しているようです。男性ホルモンが多いと、それに応じて皮脂腺(皮脂を出すところ)が大きくなります。それで男性のほうが汗っかきなわけです。
そして皮脂腺が大きいわけですから、それがある毛穴も大きくなければならないわけです。
こればっかりは遺伝なので、大きさ自体はどうしようもありません。ですが、毛穴が大きいだけに、毛穴がつまりにくいのです。
ただそのおかげで「ニキビができにくい」というメリットもあるので、まぁ良しと考えるのが余計なストレスがかかりませんし、良いのではないでしょうか。
[illust_bubble subhead=”肌のハリと毛穴の大きさが関係しているって本当?” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”douzo-w1-l”]肌のハリを取り戻すことで、毛穴が圧迫されある程度小さくなります。逆に肌のハリを失ったときには、毛
穴が広がる結果となります。[/illust_bubble]
毛は肌を守るためにあり、肌の延長線上にある。
毛が肌を守るためにあるというのは、あなたも一度は聞いたことがありますよね。
防災訓練のときなどに髪の毛が頭を守るという話がよくされます。それにワキの毛は、脇(ワキ)で肌がこすれて多くの摩擦が生まれるため、そのダメージを減らすためにワキ毛があります。
「延長線上にある」というのがどういうことかと言うと、実は毛はお肌と同じ成分でできているのです。どちらもケラチンタンパクという物質でできています。
だから必要だったから肌を変形させて毛が作られたというだけで、毛が必要なかったら、今あなたの毛を作っている細胞は、もしかしたら皮膚になっていたかもしれないのです。
毛の成長には3つの状態がある。
毛の成長サイクル(ヘアサイクル)
には3つの状態があり、このサイクルを繰り返しています。
3つの状態はそれぞれ、成長期、退行期、休止期の3つ。
[check_list image=”check1-b”]- 成長期:細胞がどんどん分裂して毛が大きくなる
- 退行期にはどんどん毛穴が浅くなってくる(毛は押し上げられる)
- 休止期では毛の成長が止まる。押し上げられているのですぐ抜ける
そういうと、「休止期にブラシをかけるのはマズイ!」と思うかもしれませんが、休止期で髪が抜けて後には再び成長期から新しいサイクルがはじまるため、問題ありません。毎日ちゃんと伸びてくるのです。
サイクルの長さで毛の長さが変わる!
さて、そういった毛の成長サイクル(ヘアサイクル)があるわけですが、この長さで毛の長さも変わってきます。
というのも、毛の伸びる速さは全身で同じくらいなのですが、毛が抜けるサイクルが場所によって違うのです。たとえば、髪の毛の毛が抜ける周期は2,3年なので、2、3年くらい抜ける事無く伸び続けます。
対して体毛はせいぜい数ヶ月ですので、どんなに伸ばそうとしても、髪の毛ほど長くのびることはありません。その長さになる前に、抜けてしまうからです。
何メートルも引きずるような髪の毛の長さにはできないということですし、男性がワイルドにあこがれて獣のような体毛にしようとしてもできないということです。(少し残念な気もしますね。)